
先日、とあるショッピングモールで、
子供たちが書いたと思われる七夕の短冊が飾られていました。
さまざまなお願いごとが書かれた短冊がぶら下がっている中、
私はとある1枚に目がとまりました。
そしてその文章の秀逸さに、「現代の子供ってやつぁ、進化してるぜ」と思わざるを得なかったのです。
短冊に書かれていたお願いはこうです。
「ほしいおもちゃがすぐ買えますように」
このシンプルな一文の中に、
子供の欲望をすべて包括する機能が備わっていることにお気づきでしょうか。
まず「ほしいおもちゃ」という点です。
「ニンテンドースイッチ」などの具体的な名称ではなく、
「おもちゃ」という非常に広義を示す書き方をしています。
これにより、「ニンテンドースイッチって思ってたけど、やっぱPS5にするわ」といった具合に、
容易に依頼物を変更することができてしまいます。
そして次に注目すべきは「すぐ」という点です。
「いつか買えますように」ではなく「すぐ買えますように」ですよ。
これにより「誕生日やクリスマスまでは待たない、すぐだ」という即効性を発揮します。
つまりこの短冊の願いを叶える側は、
いつなんどき、何を買わされるかわからない
といった状態になります。
実に巧妙、いや狡猾とも言うべき文章ではないでしょうか。
また、「買えますように」という表現の中には、
万が一目的のおもちゃが買ってもらえない場合も、貨幣を手に入れて自分で買うという手段を残しています。
私が鼻水を垂らしていた小学生の頃にはまったく考えもつかないことです。
そもそも短冊にお願いを書いたことなんて、あっただろうか・・・
大人が書いてもいいのだろうか・・
もし書くなら「宝くじで3億円がすぐ当たりますように」かな?!

レプシー
腹黒い大人
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